蔵の歴史
我々の酒造りは、川場村の自然、文化、人々の営み、そして歴史を凝縮させること
そして脈々と先人々が残してくれた精神と技、川場という自然の宝物を受け継ぐこと
それら全てを次の時代にも伝承するため 日々 酒造りに精進してます
川場村の水との出会い
初代永井庄治の「酒造りを始めたい」という想いと、上州・武尊山に降る雨や雪が尾瀬の大地で濾過された天然水がここ川場村で交錯、融合。
創業明治19年。初代当主が、川場村の「水」と出会い永井酒造の酒造りがスタートしました。
そして「惚れ込んだ水」を守るために、酒の仕込み水が取れる沢の両脇の森を少しずつ買い足し、自然の恵をまるごと守る取り組みも行っていったのです。
第二の創業期
平成4年、品質にこだわった主軸ブランド「水芭蕉」を発売開始。
受け継ぐべき伝統や技術を守るために「人にしかできないこと」は従来以上の手仕事で「近代化すべきところ」は大胆に刷新し、棲み分けを行いました。
徹底的に質にこだわった吟醸造りを目指した新蔵、「水芭蕉蔵」が平成6年完成。
21世紀の蔵元のあるべき姿を考え、更なる「蔵造り」「酒造り」「人作り」のために邁進してまいります。
【米への想い・技への哲学】
永井酒造の目指す酒造り
日本酒は、「水」「米」そして「技」により造られます。天候などに左右される米の出来栄えも技によって質を一定に保ち、それ以上に引き上げる事もできます。
技とは、麹菌や酵母菌の環境作り。如何に米の良さを引き出し、米に合わせた酒造りの空間をプロデュースするかなのです。
「水芭蕉」「谷川岳」。ブランド名の通り大自然を表現した「美しく」「キレイ」な酒を、誇りある職人技で紡いでゆく…。永井酒造が目指すのはまさにそのような「自然美」。飲む人が感動し自然と盃が進んでしまうような酒をお客様へお届けするよう、日々技に磨きをかけて精進しております。
川場発・世界ブランドへ
「世界に通用する日本酒を造りたい。」そう考えた時、世界で評価されている「ワイン」を学ぶためにフランス・シャンパーニュ地方に足を運びました。
そこにはブドウ造りに命をかけた農家と、400年の歴史を持つワイナリー、それら全てを誇りに思う住民、そして世界中から集まった人々がいました。
答えはここにある。つまり、ブドウと同じ事を「米」で取り組もうと決意した瞬間です。
米のお酒としての「日本酒」を、日本の文化として世界に伝えていくために、米の魅力を我々の持つ技によって存分に引き出してゆく。
それは従来の固定観念をも覆す事があってもいい。そんな思いのもと、「NAGAI STYLE」の提案に至ったのです。
ナガイスタイルとは
2008年、瓶内二次発酵製法による発泡性清酒「MIZUBASHO PURE」が誕生しました。
シャンパーニュ地方の伝統製法による日本酒の開発は、国際特許や国内製造特許、製品特許取得などからもその独自性をご理解頂けると存じます。固定観念を覆した第一歩となったのです。
そして、2013年に満を持して発売に至った「Vintage(ヴィンテージ)Sake」。Vintage Sakeとは20年の研究を経て確信した、古酒ではない「Vintage」という新しい概念の日本酒で、「時の流れ」を加えないと出来ない味わいに仕上がっています。
先のMIZUBASHO PUREを、Sparkling(スパークリング)Sakeと位置付け、次に従来のブランド酒(水芭蕉や谷川岳の純米吟醸や純米大吟醸)をStill(スティル)Sakeとします。
そしてVintage Sakeへと続き、2014年2月発売の「Dessert(デザート) Sake」へという一連の流れで、料理に併せて「米の酒」の日本酒を提供してゆく。
これこそが永井酒造の目指す「NAGAI STYLE」なのです。
2014年ついにナガイスタイルが完成、世界に発信し続けております。